Amazon Q in Developer in GitHubを利用して、ノーコードでアプリを作成した感想

Amazon Q Developer in GitHub

はじめに

さまざまな場面で話題のAmazon Qですが、GitHubでも利用できるとのことで、早速試してみました。 ※ 2025年5月現在公開されているものはプレビュー版です。

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/amazon-q-developer-in-github-now-in-preview-with-code-generation-review-and-legacy-transformation-capabilities/
上記の記事を参考に、Amazon Q Developer in GitHubを使ってアプリケーションを作ってみます。 目標は、一切コードを書かずにdockerコンテナ上で動作するオセロゲームを作ることです。

やってみる

まずは、適当なレポジトリを作成します。

このままだとブランチが何もない状態なので、ローカルで以下を実行しておきます。

echo "# docker-othello" > README.md
git init
git add README.md
git commit -m "first commit"
git branch -M main
git remote add origin git@github.com:koh-ysk/docker-othello.git
git push -u origin main

https://github.com/apps/amazon-q-developer
こちらのリンクから、特定のレポジトリにAmazon Q Developerをインストールします。

Amazon Qに指示するため、Issueを立ててみます。
# docker環境構築 + オセロゲームの構築
IssueのLabelでAmazon Qを選ぶだけで、簡単に指示を投げることができます。

今回はdockerで完結させたいので、Issueには以下のように要件を記載しました。

この状態でIssueを立てると、自動でプルリクを作成してくれるようです。少し待ちましょう。

10分ほどでコメントが更新され、プルリクが生成されました!

生成されたプルリクを見ると、自分自身でコードレビューもしています…。

では、作成されたコードをローカルにfetchして実行してみましょう。

READMEに記載の通り、以下のコマンドを実行します。

docker-compose up

ローカルで実行したところ、コンテナがうまく起動しなかったので、さらにIssueを立てました。

さらにJavaScriptの挙動がうまくいかなかったりと、発生したエラー内容をどんどんIssueに投げていきました…。
9個のIssueを経て、(ようやく)まともに動くオセロゲームが完成しました!

CHANGES.mdもかなり詳しく記載してくれているので、Issueに対する変更点が非常に分かりやすいです。

日本語のIssueにも対応しています。プルリクに含まれる内容は全て英文ですが、特に問題はないでしょう…。

小さいIssueであれば、5分くらいでプルリクが生成されます。
ここまでで所要時間約2時間。

最初から完璧なものが出てきたわけではありませんが、約2時間でdocker環境で動作する立派なアプリケーションが完成したのは感無量です。

感想

GitHubのIssueを立てるだけで、プルリクを投げてきてくれるのは非常に便利です。まるでチーム内にスーパーエンジニアが1人いるような感覚になります。
ただ当然ですが、マージ前にはプルリクの内容を細かく精査する必要がありますし、きちんと動作するかどうかは管理者の技量次第だと感じました。

普段からGitHubを使いこなしているチームには非常に相性が良いツールだと感じた一方で、使いこなすためにはそれなりの技量も求められるな、と正直思いました。

今はまだプレビュー版ですが、今後製品版としての発展が楽しみです。

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