MBS Tech Nexus社内勉強会やってます

MBS Tech Nexus社内勉強会やってます

はじめに

MBSでは、1カ月に1回を目安に有志を集め、社内勉強会である『MBS Tech Nexus勉強会』を行っています。
今回は、その勉強会がどのような内容で、どのような雰囲気で行われているかをお伝えしようと思います。

MBS Tech Nexusについて

MBS Tech Nexusとは、MBSホールディングスのグループ会社から有志を集め、様々なことを共に学ぶ思いで結成されたコミュニティです。
このブログもMBS Tech Nexusコミュニティの活動の一環です。自分が持っている知識や仕事で得た新たな知識、仕事中につまづいた点を社内だけにとどまらず、世の中にアウトプットしていこうという意味が込められています。
他社の方や今年の就職活動生に「ブログ見ました!」と言っていただくことも多く、そこから生まれる繋がりが確かにあることから、アウトプットの大切さを感じています。

当勉強会は2022年5月に開始され、今月で第22回を迎えました。
この勉強会では、「IT系の知識の共有」だけでなく、「新入社員が大学時代どんなことを学んでいたかなどの自己紹介」や「わからないことへの向き合い方」など様々な内容の発表があります。

私自身も過去「石橋が大学院時代に行っていた宇宙の研究について」や「GAEとGASを組み合わせて石橋初システム作ってみた」という題目で発表をしました。その時先輩方から多くのアドバイスをいただき、石橋初システムのアップグレードのきっかけになりました。

MBS Tech Nexus勉強会第22回当日の流れ

当日(2024年1月18日)は以下のような流れで進みました。

時間 内容
18:00 開場
18:10 本編
制作技術(CG担当) / 村井
DX推進部 / 山下
ITビジネス部 / 若林
放送運営センター / 吉田
TBS出向 / 猪下
放送運営センター / 村嶋
制作技術(CG担当) / 福島
21:00 クロージング
フリートーク・ご飯

開催場所:毎日放送本社会議室 & Google Meet(ハイブリット開催)

セッション1:removebgをAWS上に実装した話

登壇者:制作技術センター ネット&テクニカルデザイン(CG担当) 村井亨(入社1年目)

村井は私と同じく今年の新入社員で、この日が当勉強会の登壇者としてのデビュー戦でした。
初めてとのこともあり、まずは自己紹介から。入社してそろそろ1年が経とうとしているタイミング。改めて自己紹介をしてくれました。

その後、部署配属後どのような仕事をしているかなどを話しました。今回は彼の部署で使っているremovebgというソフトのお話。今までオンプレミス環境で動いていたものをAWS上に実装して、保有資産を減少させたいという目的で今回の作業に取り組みました。サーバーレスを実現したシステムの概要やアクセス制限、そして躓いた点や改善方法などの説明がありました。

違う部署の同期が具体的にどのような仕事をしているのか詳しく知れる良い機会でした。
私も負けじと努力を続けます!

セッション2:個人開発の競馬AI

登壇者:DX推進部 山下遼河(入社2年目)

山下は個人開発の競馬AIについて話しました。個人開発AIの開発手順や技術スタック、開発するにあたってなにがポイントなのかを詳しく説明しました。山下の「このようなある程度の規模の開発の初期にはまとまった時間が必要。」という発言が印象的でした。思い立ったら開発進めるのではなく、初期の段階でどのような構成が適切か、どこにどれほどの作業が必要になるかなど、細かい点まで考えることが大切だとよく理解できました。

このセッションでは、「なぜそのデータベースを使用したのか」や「何を基準に勝利する馬を判定しているのか」など活発な議論がなされました。 また、山下は今回の発表でスライドだけでなく、ホワイトボードも活用してプレゼンを行っていました。ホワイトボードはスライドに比べて、活発な議論の際にはとても有効であるということにも気づけました。

山下は私の同じ部署で直属の先輩です。直属の先輩が業務以外にも個人でこのような開発を行っているということを知らなかったので、日々の業務に加え自身の興味のある分野をきちんと勉強している姿に感銘を受けました。今後も先輩方から知識だけではなく、仕事に取り組む姿勢や日々の勉強方法など、様々なことを学んでいこうと思います!

セッション3:ちゃぷらステージ作ってみました。

登壇者:ITビジネス部 若林陽平(キャリア入社1年目)

若林はキャリア入社1年目です。若林は当勉強会で多く登壇しており、入社1年目にも関わらず今回で3回目の登壇でした。今回の発表では現在やっている業務を話した後に、「ちゃぷらステージを作ってみました。」という題目で発表をしました。

MBSには本社1階に「ちゃやまちプラザステージ(ちゃぷらステージ)」という、ラジオ番組の公開放送や音楽番組によるライブなど、MBSの番組と連動したイベントを開催したり、漫才や落語、スポーツのパブリックビューイングにセミナー、講演会など街に開かれた広場のような場所が存在します。
ちゃやまちプラザステージについての詳細は、MBSの公式サイトでご確認いただけます

若林は今回この「ちゃぷらステージ」をモチーフにしたオンラインのプレゼン発表を盛り上げるシステムを作成中、という話をしました。このシステムでは、ちゃぷらステージを模した画面上にプレゼン資料と発表者の顔、そしてコメント欄といいね数が表示されます。登壇者以外のリスナーは特定のリンクを踏むことで、自由にいいねやコメントができるような仕組みになっていました。

オンラインの発表では、聞いている人のリアクションが分かりずらく、発表がしにくいと感じることが多々あります。聞いている人全員がいいねやコメントを気軽にできるシステムは、今後この勉強会をさらに盛り上げてくれる予感がします!

セッション4:自己紹介とマスターの仕事について

登壇者:放送運営センター(送出担当) 吉田水紀(入社1年目)

吉田も私や村井と同じく今年の新入社員で、この日が当勉強会の登壇者としてのデビュー戦でした。吉田も村井と同じく初めてということで自己紹介から。大学院時代にしていたオペレーションズリサーチ(OR)の研究についての説明もありました。

その後、部署配属後どのような仕事をしているのかや、配属前の現在部署の印象と配属後の今の印象の違いなどについて話しました。吉田は現在、放送運営センター(テレビマスター)という部署に所属しています。この部署はテレビ放送の最終段で、番組・CMが正しく放送されているかを放送運行データを基に、24時間監視を行っています。また、ニュースや気象の速報スーパーへの送出操作や、災害や突発的な事件が起きた場合の特別番組へ切替え操作も行っています。

吉田は、大学生の頃放送局でアルバイトをしており、入社前からテレビマスターという部署の存在自体は認識していたと言っていました。学生時代にマスターに抱いていた印象は放送の「監視」がメインの仕事と感じていたそうです。しかし、実際にその部署に配属され仕事に勤めている現在は、「監視以外の仕事がたくさんあり」、「手作業の部分であったり特番時の対応が想像以上に大変」といった点に気づいたと言っていました。

セッション5:TBSで働いて思うこと

登壇者(リモート登壇):経営戦略局 TBS出向 猪下健一(入社10年目)

MBSはTBSをキー局とする、JNN(ジャパン・ニュース・ネットワーク)系列の中の1社です(系列全体:28社)。猪下は2023年の7月から株式会社TBSテレビに出向しています。私は現在の部署配属後、猪下の名前を聞く機会は多くありましたが、実際に直接会う機会がなく顔をきちんと認識したのはこの時が初めてでした。このように普段話せない先輩と話せることも当勉強会の醍醐味だと思います。ちなみに猪下も今回が当勉強会の登壇者デビュー戦でした。

猪下は、MBSとTBSの違いについて話しました。会社が違うからこそ感じることや、TBSの良いところ、MBSの良いところなど様々な違いの話がありました。中でもTBSは本社が東京にあり、首都圏だからこそメーカーさんと物理的な距離が近く、それに伴い心の距離もかなり近く感じると話していたことが印象的でした。

また、最後にはプレゼンテーションのコツについての話もありました。今回は東京の土地を例にあげて、情報が詰め込まれた複雑な地下鉄線路図をすべて見せるのではなく、自分が本当に伝えたいことを多くの情報の中から抽出して、相手に話すことが重要だと論じ、発表を終えました。
親切心でできるだけの多くの情報を盛り込んだ説明や図は、聞き手にとって、余計に情報が取りにくくなることをこの話を聞いて実感しました。

セッション6:DX推進部からマスターに異動して

登壇者:放送運営センター(送出担当) 村嶋優吾(入社3年目)

村嶋は2023年の7月に現在私が所属するDX推進部から放送運営センターという部署に異動しました。発表では異動後に感じたことや放送運営センターの仕事について話しました。村嶋も今回が当勉強会の登壇者としてのデビュー戦でした。

村嶋は、部署変更後にどのように業務への意識が変わったかについて、具体的に話しました。異動前はシステム開発などの業務が中心だったが、放送運営センターに異動後は送出担当としてネットワーク階層の低いレイヤーに意識を向けるようになったこと、また放送するためのインフラの維持などの仕事から機器に対して、入力と出力を具体的に意識するようになったと説明していました。
私自身、今後いつか異動することもあると思うので、今所属する部署から異動になった先輩の話を聞けることはとても勉強になりました。

また、村嶋は業務でシステム開発を行っていたからこそ、異動した今はシステム開発の目標やゴールを自分で置けるようになったという内容も話していました。入社してから多くのことを身に付け、自分自身で進んでいく先輩を見て、私たち新人も負けていられないな!と熱い気持ちになりました。

セッション7:編集素材伝送ネットワーク構築

登壇者:制作技術センター ネット&テクニカルデザイン(CG担当) 福島謙二郎(入社2年目)

福島は第103回全国高等学校ラグビーフットボール大会でRTX1300とフレッツ光クロス回線で現場と本社をVPN接続した実践の話をしました。福島も今回が当勉強会の登壇者デビュー戦でした。このMBS Tech Nexusブログにも福島と同じ部署に所属する先輩の伊藤が同じ内容を投稿しています。詳しい内容は以下の記事を読んでください。
YAMAHAルーターRTX1300とフレッツ光クロス回線で現場と本社をVPN接続する

福島の発表では、上記の内容はもちろんのこと他にも様々な話をしていました。非公開のYouTubeを用いることで花園ラグビー場の現場と本社のやりとりの円滑化を図ったり、中には10G回線をつないでる接続ケーブルの中に1本cat5ケーブルが混ざっていたため、本番ではそこに気づくまで、思うように高速度の回線を使用することができなかったなどの話がありました。机上では理想通りの設計ができても、実際現場に行って作業をすると思いもよらない部分でミスが発生すると話していて、エンジニアも現場に行くことは大きな意味があると感じた発表でした。

最後に

今回は、登壇者の5/7が初めての発表ということもあり、当勉強会が社内でも広く認知されている良い傾向が見られました。今回の勉強会ではIT系の知識以外に、同僚がどのような仕事をしているのか、開発で大切なこと、プレゼンテーションのコツなど、様々な分野を多くの視点で学ぶことができました。

私が当勉強会で特に好きな部分は勉強会の雰囲気です。勉強会という単語を聴くと堅苦しいものを想像しますが、当勉強会の雰囲気は明るく柔らかいものです。この雰囲気があるからこそ、若手が多く参加し、活発な議論ができるのだと思います。

今回も物事をうまく学んでいくこととその場の雰囲気の良さには大きな関係性があるのだと感じるとても良い勉強会でした。
来月は私も登壇します!!(宣言)

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