知識ゼロから始めるre:Invent 2024:会場間移動から食事まで、初心者でも安心準備ガイド

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はじめに

re:Inventとは

re:Inventは、アメリカのラスベガスで開催されるAWS最大のラーニングカンファレンスです。2024年は12月2日から6日までの5日間のイベントで、AWSのクラウドサービスに関する技術的なセッションが数多く用意されています。参加者は自分の興味や仕事での活用可能性に基づいてセッションを選択し、主体的に学習できる機会が豊富なイベントとなっています。

このブログを書いた目的

私は昨年2023年に初めてre:Inventに参加しました。IT分野の部署に異動してきたのがre:Inventの半年前で、ITの知識が浅い中での参加に加え、初めてのラスベガス、初めての海外ラーニングカンファレンスでした。そんな私が右往左往しながら過ごした経験を、昨年の私のように不安を抱えている人たちに少しでも伝え、イベントに臨む際の安心感につながればと思い、このブログを書き始めています。

(元気があれば)数回に分けて書こうと思いますので、今回は2023年に経験したre:Inventの概要について記述したいと思います。

re:Inventの規模感

イベント会場

re:Inventは上記の図に示す5つの会場で様々なセッションが行われていました。大規模なホテルにカンファレンスセンターや会議室があり、それぞれの場所で多様なセッションが開催されています。図だけを見るとユニバーサル・スタジオのパークマップのような印象を受けるかもしれませんが、実際の規模はそれをはるかに超えています。図の上部と最下部に位置するWynnとMandalay Bayの間の距離は、概算で4.2kmにも及びます。大阪で例えると、JR大阪駅から笑いの殿堂・なんばグランド花月までの距離に相当します(関西以外の方にはイメージしづらいかもしれませんが…笑)。

私はMGM Grandホテルに宿泊していたため、朝一番のセッションがMandalay BayやCaesars Forumで開催される際は、少し早めに出発して散歩しながら向かいました。歩いているだけでも日本とは全く異なる光景が広がります。ただし、日中はセッションの開始時間に間に合うよう移動する必要があります。時間に余裕がない場合は、会場間を結ぶ無料のシャトルバスを利用して移動しました。これは束の間の気分転換にもなりました。

スケジュール

re:Inventは平日の5日間開催ですが、実際は上記のようなスケジュールでした。Breakout Sessionは一般的な講義形式のもので、Workshopは10分程度の短い講義の後、資料を見ながらハンズオンを行う形式でした。

CEOやそれに相当する方が担当するKeynoteで注目のアップデートや新サービスの発表がされると、それに関するBreakout SessionやWorkshopが開催されます。これらを受講し、AWSの最先端の知識を習得するのも良し、自分の興味のある分野について深く学ぶのも良し、参加者それぞれが十人十色のさまざまな体験をすることができます。

また、EXPOの規模も非常に大きく、広さは甲子園球場とほぼ同等です。その中で様々な企業がData、Security、Developer Solution、Infrastructure Solution、AWSパビリオンなど5つのゾーンに分かれて多様な展示をしていました。ノベルティも豊富でした。きちんと回ると1日以上かかるのではないかと思うほどの情報量でした。

楽しむ場としてはRECセンターという施設もあり、シミュレーションゴルフやAIとのチェス対決などが用意されていました。私は123ヤードのショートホールに挑戦しましましたが、結果は池ポチャでした…。

ちなみに朝食と昼食は会場のホテルで参加者は無料で食べられます。10時頃にはコーヒーも飲めたり、3時のおやつ時間にもコーヒーやお菓子が提供され、学習環境としては申し分ありませんでした。

月曜日から水曜日までは集中的に学ぶ3日間ですが、木曜日になると昼過ぎ頃からセッションが減少し、夜のパーティー「re:Play」のムードが高まります(re:Playについては昨年書いた記事に記載しています)。そして金曜日は午前中でセッションが終了し、昼過ぎからは完全に撤収モードとなりました。

このような構成のため、事前情報がないと5日間のセッション=金曜日も丸一日セッションに参加して宿泊し、土曜日に帰国するのかと思いがちですが、土曜日に予定がない人は金曜日に帰国することも十分可能です。私は昨年、金曜日の深夜便で帰国しました。

一方で、現地入りは日曜日の夜に到着するようにしましたが、時差ボケや移動の疲れもある中で月曜日に朝から夜のKeynoteまでびっしりとスケジュールが組まれているため、正直なところ1日ラスベガスに順応してから月曜日を迎えたほうが良かったかもしれません。これは予算次第ですが。

IT初心者の私でも刺激をたくさん受けた1週間

re:Inventのような世界中から人が集まって学べるカンファレンスは、単に知識のインプットだけでなく、自分自身の仕事への向き合い方や後輩への知識の継承など、あらゆることを考えるきっかけとなりました。自分自身を見つめ直す最高の機会にもなるre:Invent。今年はどのようなイベントになるのでしょうか。それまでに様々なサービスを事前に勉強していこうと思います。

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