第28回『JNN技術賞』最優秀賞 2部門ともMBSが受賞
JNN技術賞とは
JNN技術賞とは、TBSテレビ・毎日放送をはじめとするJNN加盟局全28社が参加する技術選考会です。番組制作技術や放送技術などの開発に関する優れた取り組みを表彰するもので、第28回となる今年は10月10日(木)に審査が行われました。
JNN技術賞は2部門に分かれて審査を行います。
- 技術・開発部門
放送技術及び放送関連技術に関する研究開発や創意工夫など - 番組技術部門
放送・配信された番組で特に話題性、創意工夫に富んだ番組制作技術
MBSが2部門とも最優秀賞を受賞
今年は技術・開発部門では15、番組技術部門では10のエントリーがあり、MBSが2部門とも最優秀賞を受賞しました。さらに特別賞も1つ受賞しました。受賞内容は以下の通りです。
[ニュースリリース(TBS)]
第28回『JNN技術賞』決定 最優秀賞は2部門とも毎日放送が受賞
【技術・開発部門】
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ごぶごぶAIシール: AI開発と自動化システムの構築
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受賞者
市川 充史・福島 謙二郎 -
JNN技術賞表彰委員会による評価
MBSで放送中の『ごぶごぶ』は、浜田雅功さんと毎回替わる相方(ゲスト)がロケを行う人気番組である。浜田さんとゲストの似顔絵が描かれたオリジナルシールが番組の名物となっており、今までの100名以上のイラストを解析して内製化したオリジナルAIモデルを使い、写真から即座にごぶごぶ風イラストを生成するシステムを開発した。また、イベントで「ごぶごぶAIシール」の販売を行い、2日間で3000枚という売り上げを達成し、マネタイズにも成功したことも評価の対象となった。
【番組技術部門】
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クラウドで広がったスポーツ演出 完全内製化で実現した"クラウドリプレイシステム"
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受賞者
木戸 勇太 ・松本 卓紘 -
JNN技術賞表彰委員会による評価
スポーツ中継で事前に素材登録しておけば、放送中に素材を即時検索、送出を可能にするシステムを短期間、低コスト、完全内製化で開発。さらにユーザーファーストの設計理念を徹底し、生成AIを活用した素材編集・メタデータ作成やテロップの自動作成、使いやすいUIなど、ユーザーに寄り添い、制作側の業務効率化を実現している。
またさまざまな過去素材を数多くクラウド上に用意し、実況や解説、試合展開などに即した素材を即座に送出することで、演出の幅を拡げ、スポーツ中継に厚みを持たせていることも評価が高い
【特別賞】
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指揮者主導の総合制御 生オーケストラ、生合唱、事前収録合唱動画を同期するシステム開発
(日本民間放送連盟賞 技術部門 優秀 受賞) -
受賞者
田中 聖二・市川 充史
さいごに
上記の他にも以下の取り組みもエントリーしました。
- GPS方式ロードレース距離計アプリケーションの新規開発
(番組技術部門・MBS) - FFmpegのラウドネスノーマライズ・形式変換機能を活用する
(技術・開発部門・MBSラジオ)
来年以降もさまざまな開発にチャレンジしていきます!