第14回MBS技術報告会を実施しました
はじめに
5月末に第14回MBS技術報告会を実施しました。入社2年目の私はこの技術報告会で先輩方と一緒に発表しました。今回は技術報告会がどのように行われたか、また発表するにあたってどのようなことをしたかお伝えします。
MBS技術報告会とは
MBSでは技術報告会を毎年1回実施しています。技術報告会とはMBSのエンジニアが1年を通して「どういったことを考え、行動しているのか」について報告する会です。今年は第14回目で、15件の発表を5時間以上かけて行われました。視聴方法は対面とオンラインのハイブリッド型で計100人を超える方々にご参加いただきました。その中にはエンジニア職以外の方もたくさんおり、社内の技術の取り組みは多くの方に興味を持ってもらえるのだと実感しました。
報告内容は以下の通りです。
報告内容 | |
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1 | クラウドを活用したスポーツ中継VTR送出システム |
2 | 放送素材クラウドアーカイブシステムの構築 |
3 | ノンリニア更新とEVSを使用した収録システムの概要 |
4 | 光クロス運用関連 |
5 | JNN各局間の報道連絡システムの更新 |
6 | 生駒基地FPU回転受信装置更新 |
7 | 高石ラジオ送信機の更新 |
8 | ラジオでの①IP網への移行 ②SNSでのプレゼント募集の方法 |
9 | 新しい民間放送テレビジョン中継回線サービス |
10 | オンラインキューシートシステムとファイルベースオンライン化プロジェクトの今後の計画 |
11 | ウェブサーバークラウド移行 |
12 | 配信広告ダッシュボード用ビーコン集計のコスト削減 |
13 | ごぶごぶAIシールの作成システム |
14 | Google Cloud Next & NAB Show 視察報告 |
15 | NAB Show 視察報告 |
個人的に13番目のごぶごぶAIシールの作成システムが印象的でした。あごのラインや長い髪の毛の描写など精度の高い人物画像を出力するためにどのような工夫をされたのか、ごぶごぶフェスではどのように運用していたかなどを知ることができました。
以下の写真が実際のAIシールのシステムで処理された画像です。
まず私の写真です。
最後に実際のシールの画像です。
このように自分の顔を撮影し、任意の文字を選べます。ごふごぶフェスでは、お客様ご自身のお顔を撮影し、6枚つづりをB6サイズに印刷したシールを販売していました。シールの画像をスマホに取り込むこともできます。
発表するにあたって
私は9番目の「新しい民間放送テレビジョン中継回線サービス」について2人の先輩と一緒に発表しました。民間放送テレビジョン中継回線とは民放全局で番組の映像・音声などをやりとりする重要回線です。今回、この回線が新しいサービスに切り替わることになり、切替工事が昨年秋に民放全局一斉で行われました。
今回の技術報告会では、この切り替えによりMBSでは何ができるようになったかについて発表しました。発表するにあたって一緒に発表するセンパイとまず下調べを行い、その後発表資料作成をし、発表練習を行いました。
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下調べ
下調べでは関連資料を探し、内容を確認し何を話すかなど発表の流れを考えます。膨大な数の資料の中から該当資料を探し出すのが第一の難関です。資料の内容が専門的で調べても理解が及ばない部分もあり、切替工事を担当されていた先輩方に詳細を聞き、学びます。 -
発表資料作成
発表資料の作成では下書きを元に話す内容を肉付けし、図なども作成していきます。発表時間に収めるためにはどこまで詳細を話すか、またエンジニア以外の方も聞かれるためどの程度の専門用語を使うかなどを先輩方と相談しながら考えます。ここで一旦最後までの発表資料を作成します。 -
発表練習
発表練習ではたくさんの先輩に一通り発表を聞いてもらい、説明が細かすぎる部分や足りない部分、わかりにくい部分などの変更を加えながらよりわかりやすい発表資料を作成します。発表内容だけでなく話すスピードなども気を付けます。自分ではゆっくり話しているつもりでいても、早口になってしまうことがよくあるので練習を繰り返すことで調整します。
この資料作成と発表練習を繰り返し行うことでブラッシュアップします。上記の通り発表にあたってたくさんの先輩方の協力のもと、発表を終えることができました。この発表を通して自分の理解が浅い部分が改めてわかり、調べることでとても勉強になりました。理解が深まるだけでなく、質疑応答で自分の気づいていなかった点も浮かびました。
最後に
MBSでは毎年技術報告会を行っています。発表内容は様々で、エンジニアの各部署での取り組みを詳しく聞くことのできる貴重な機会でした。各部署の先輩方の報告を通してこんなにいろんなことができるんだと興奮します。技術報告会の報告内容やこのテックブログのたくさんの投稿を見ていただいてもわかるように、MBSでは新しいことに挑戦でき、先輩方にも相談できる環境があることが伝わると嬉しいです。