re:Invent 現地参加レポート:今年もre:Playも生成AIが加わり興奮の連続だった【Zeddも圧巻】
はじめに
re:Inventとは
re:Inventとは、アメリカのラスベガスで開催されるAWS最大のラーニングカンファレンスです。2024年は12月2日から6日までの5日間のイベントで、AWSのクラウドサービスに関する技術的なセッションが数多く用意されていました。今年も5つの基調講演をはじめとする 2,300を超えるセッション があり、今年は世界中から 60,000人以上 が参加し、日本からの参加者も1,500人を超えているとのことでした。
今回は4日目の木曜日の夜に行われたre:Playというイベントの模様についてレポートします。昨年も印象的なイベントでしたが、今年は生成AIの要素が加わり、さらにテクノロジカルな進化を遂げていました。
ちなみに昨年のre:Playのレポートはこちら。
re:Play party
こちらのイベントはAWSの公式サイト曰く
テクノロジー界イチのパーティーで、もう一つの成功したAWS re:Inventを祝いましょう。ライブ音楽やヘッドラインDJとダンス、美味しい食事から、RCレースカーやローラースケートなどの定番のre:Playアクティビティまで、すべてをお楽しみください。
その通り、これがテックカンファレンスの一部だとは思えないほどの規模感と演出で、まるで未来型フェスティバルに来たかのような錯覚を覚えました。
こちらが看板に記載されていたマップとなりますが、建物の数などを見ると何かしらのフェスに来たのかなと思ってしまうくらいです。
会場マップを見ていただくとその規模感が伝わるかと思います。Main Stage、Grub at re:Play(フードコート)、North Area / South Area(アクティビティ会場)など、複数の大型会場が有機的につながっており、とても大きな会場に"わくわく"が広がっていました。
食事
この群衆、一体なんだろうと思いませんか?こちら食事会場です。
6種類の食べ物があり、その中でChicken Karaageという私たち日本人がホッとする味もありました。私はトマトスープが1番好きでした。
アクティビティ会場
会場には複数のインタラクティブなアクティビティが用意されていました。
Connect4
South Areaの手前にはConnect4という重力のある4目並べを実物大で再現したゲームがありました。大きなボールを使って対戦する仕組みで、プレイヤーは実際に体を動かしながら戦略を考える必要があります。ちなみに私はre:Invent3日目にAmplifyとWebsocketのWorkshopでConnect4のウェブアプリを作っていたので、なぜか少し身近に感じました。
生成AIによる連想ゲーム
そしてこちらは生成AIを使った連想ゲーム。
ゲームの流れは以下の通りです:
- システムがランダムに単語を提示(例:「Gorilla」)
- チームの1人がその単語を説明する言葉を入力(例:「big monkey with power」)
- 生成AIがその説明から画像を生成
- チームメイトが生成された画像から元の単語を当てる
日本でおなじみのジェスチャーゲームを、生成AIを使って新しい形に進化させたような感覚です。回答側の私は英単語も出すのも一苦労。当てることがとても難しかったです。
ただこのゲーム、日本に帰ってから作ってみたいと思いました。日本語版を作る場合、以下のような技術的なチャレンジがありそうです:
- 答えと説明の関係性をチェックする仕組み(例:答えが「ゴリラ」の場合、説明文に「ごりら」や「gorilla」を含めない)
- プロンプトスキャンやガードレールのような仕組みを実装して、不適切な入力を防ぐ
- 生成される画像の品質やスタイルの一貫性を保つための調整
このような技術的な課題に取り組むことで、AIとゲームの実装について深く学べそうです。完成すれば、社内イベントなどの様々な場面で活用できる可能性があります。re:Playで体験したゲームで刺激を受けることができました。
生成AIによるインタラクティブ映像
またもう一つ、上の連想ゲームに加え、生成AIを使ったアトラクションがありました。
その名もDigital Mirror。正面に大きなディスプレイが設置されており、その前に置いてあるカメラを使って参加者の動きをリアルタイムでキャプチャー。AIが動きに応じて抽象的なアート作品を動的に生成するものでした。
他にも
またアクティビティ会場の間にあった丸いテントの中にはSensory Underload Sound Bathがあり、マイクに向かって歌ったりしゃべったりささやいたりすると、目の前の照明が動くような演出がありました。癒しの空間すぎて(眠っている?)ような人も中にはいました。
他にもスケート会場だったり、いつものDatadogの大きな滑り台競争もあったり、ラジコンの運転席からの映像を見ながら操作するラジコンレースなど、ワクワクするようなアトラクションがたくさんありました。
Zeddによるステージイベント
そしてお待ちかね、ステージイベント。
夜のハイライトは、「プリンス・オブ・EDM」として知られるEDM界の最重要DJ/プロデューサーであるZeddさんのパフォーマンスでした。
今回ゲストで来られることを知ってから改めて調べると知ってる曲がたくさん。胸躍らせながら会場内へ。時間が近づくとたくさんの人が片手にお酒を持ちながら入場、すぐに会場がいっぱいに。
始まってからは圧巻でした。曲と照明と映像がマッチングした演出は体の揺さぶりが抑えきれませんでした。
映像演出もデジタルのゼルダが存在感ばっちりで、会場にいた日本人参加者全員の顔に笑顔が広がった瞬間でした。
さいごに
昨年はもらえたre:PlayデザインのTシャツが今年はなかったものの、今回も生成AIを活用したアクティビティの追加などもあり、とてもエキサイティングな楽しいre:Playでした。
日中のテクニカルセッションでインプットした知識に加えて、このre:Playで体験した「テクノロジーを楽しむ感覚」は、日々の開発業務に新しい視点を与えてくれそうです。来年は(行けるかどうかわかりませんが)どんな驚きが待っているのか、もう既にワクワクです。